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毎日の生活の中で、記憶から抜け落ちてしまいそうなことをここにメモしておこ。

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Thursday, February 02, 2006

mexico:なんだコレ! ジャンピングビーンズ


メキシコ土産に購入した『ジャンピングビーンズ』。これがとてもミステリアスなのだ。姿形は朝顔の種をちょっと大きくしたようなもので、褐色でカチカチに堅いタネ。で、コレがネーミング通りにジャンプするのだ。

見つけたのはサンミゲル・デ・アジェンデのソカロに面したお土産屋さん。レジ近くの棚に置かれていたイチゴのパック容器にたくさん入っていて、パツン! パッツン! と音を立てながら跳ねまくっていた。なんだコレ? 手品か? 下に磁石があって動いてんじゃないの? そう思って容器を上げてみたけど何の仕掛けもない。念のためタネをつまんで別の所に置いてみたところ、しばらくするとやっぱりパツン、パッツンと元気よく跳ねはじめる。まるで生き物のようだ。なんで跳ねるのか知りたい! 割ってみれば何か分かるかもしれない! でもその前に横浜のヒロに見せたい! と3つ購入した。1つ5ペソ、60円ほど。3つのタネは何か説明書入りの小袋に入れられて渡された。

それから数日後、旅から戻って説明書を解読してみた。「こんにちは! ボクの名前はジャンピングビーンズ」おいおい、いきなり擬人化で解説するのかよ。「ボクは8月から3月までこの中で生活しています」えっ!? なんか中にいるの?。「暑いの寒いのは苦手です」ちょっと待ってよ…。「決してカラを壊さないでね、蝶になって飛び立つまでは!」えっ! 虫が出てくるの!?。 

ヤバイ! 妻は虫が大の苦手だ。でも、なんで跳ね回るのかはお互いの疑問だったから説明しなくちゃ。妻は台所で夕飯の支度をしていた。ことのてん末を話すと、「うわっやっぱり! だから虫がいるんじゃないの〜って言ったじゃない!!!!」。妻は恐れおののき、それ以来、タネに触れることなくヒロの家に持って行った。日本の気候が合わないのか、元気がなくなってしまったようだがヒロの家でも跳ねた。

……しかし、やはり不思議だ。中に虫の幼虫がいたとしても足は出ていない。それでどうしてあの硬いタネが跳ねるのだろう? 

もしかしたら、マッチ棒を右手の中指の爪に挟んで持ち、それとクロスさせておいたもう1本のマッチ棒をパッツンと跳ねさせる、あの手品と同じ原理で跳ねているのではないだろうか? この手品は、よーく見ていても右手に持ったマッチ棒はピクリとも動かない。それなのにクロスさせたマッチ棒は勢いよく跳ねるのだ。実はこの手品、子供のころのヒロに見せていた。ヒロの驚く顔が楽しくて何度も披露し、タネ明かしをしたのは、それから10年くらい後のヒロの高校入学祝いに『おまけ』したんじゃなかったかな。

話は前回のブログに戻るが、このジャンピングビーンズを作ったのはおそらくマヤ人ではないかと思っている。マッチ棒マジックのような小手先のまやかしモノではなく、植物と動物の遺伝子を操作して、1年周期で永劫に続くマジックをマヤ人は作り上げたのだ。そして今、自分が子供時代のヒロと同じようにまやかされている。マヤ人にマヤかされ…。なんちゃって。

*ジャンピングビーンズの写真は撮っていなかったので、代わりにピーナッツのつまみとセルベッサ。メキシコでは手前のコロナよりも奥のソロの方がメジャーだ。