++memo++

毎日の生活の中で、記憶から抜け落ちてしまいそうなことをここにメモしておこ。

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Location: Kanagawa, Japan

Tuesday, January 17, 2006

mexico:マヤ人は空を飛んでいなかった!


正太郎くんの操縦で鉄人はビューンと空を飛び、10万馬力のアトムはジェット噴射で空を飛びまわり、ウルトラマンはM78星雲からやって来た。少年時代はそんな突拍子もない空想の世界で夢を膨らまして育った。

だから、いつの時代の人かまったく見当もつかないマヤの人がすばらしい天文知識を持ち、宇宙人と交流を持って空を飛んでいた…と少年雑誌に書かれていると、“あるかもしれない…!”“マヤ文明が急激に衰退し、どこに消えたのか分からないのもそこに『謎』が隠されているからなのだ!”とマジで思っていた。

そして、その証明としていつも登場するのがパレンケの王が埋葬された棺で、そのフタに施された意味深なレリーフだった。そのレリーフをしっかりコピーしているのが、写真のお土産品だ。すっごく欲しくて、でもそのそぶりを売り手に隠しながらパレンケ公園内の露店で一生懸命値切って買った。ちなみに買値は80ペソ、900円程度だ。公園外では120ペソと値札が付いていたからまあまあかな。

で、そのレリーフの絵柄だけれど、この写真を横にして見れば確かに宇宙船を手足でコントロールしているように見える。しかし、実際は写真のままの天地で見るのが正しい。本の解説によると、首から下の包み込まれている部分はコックピットではなく、死の世界を表していて、外壁は地下界の胃袋、お尻の当たっている部分は沈みゆく太陽の怪物で王様(パスカル王)を飲み込もうとしているらしい。操縦桿を操作しているように見える中心の柱は、宇宙の中心を表す世界樹で、その上のレリーフも天の鳥など『生』の世界を表している。つまりは、王様が生の世界から死の世界へ飲み込まれていこうとする状況を表現しているレーリーフということになるのだ。

少年の日の夢破れたし! ということなんだよね。

しかし、宇宙船は別としても、これだけの建造物を造り上げた技術や天文学、数学などの知識はどうして後世に伝わらなかったんだろう。形を変えてでも何らかの形で伝承されていていいはずだと思うのだけれど…。

その『謎』は、お土産屋で見つけた『ジャンピングビーンズ』に秘められているのかもしれない!?

Tuesday, January 10, 2006

mexico:旅の最終日、ローズボウルのliveを見た!


ちょっとつらい思いをすると、その何倍ものヨロコビが待っていた今回のメキシコ旅。その繰り返しの最後はトランジットで一泊したアトランタで締めくくられた。この時のちょっとつらい思いとは、アトランタ空港独特な荷物の受け渡しに翻弄され、その上ストラップが壊され、ベルトも紛失させられたこと。そして待っていたヨロコビは、なんとローズボウル中継を生で見られたことだ!

旅にどん欲なYは、たとえトランジットであろうがCNNとコカコーラ発祥の地『アトランタ』の雰囲気を楽しもうと、ネットでいくつかの情報を用意してきていた。ところがバッグのトラブルと、厄介な荷物の受け渡しシステムに翻弄されたために、バッグのクレーム処理を終えてようやく空港を後にしたのは、到着から2時間以上たった夜7時過ぎになってしまった。

憤りと緊張感に満ちた2時間だったからもうへとへと。地下鉄を降りてホテルに向かうが、CNNと数ブロックしか離れていなというオフィス街のせいなのか、人も車もほとんど通っていない。なんだか真夜中に到着したような気分に包まれてしまい、改めて外出する気分にもならなかった。で、テレビのスイッチをポチッと入れてみた。

えっ!!! これはローズボウルだ!と確信するのに数秒とかからなかった。グランドの真ん中にあの懐かしいバラが描かれていたからだ(昔はよくテレビで見ていたし、20数年前にはこのグランドのサイドラインで観戦したこともあった)。でもなんでこんな夜に? 生中継?録画? そんな疑問を持ちながらも興奮状態で第1クオーターから見続けハーフタイムになった。よし! ビールを買いにいこう! 駅を降りた所にマックがあったから、気に入りのBig-Nテイスティを買ってこよう! へとへと気分はすっかり回復し、『ズンズンズン小松の親分さん』状態だ。

シーンと静まりかえったオフィス街を、急ぎ足でマックに向かった。マクドナルドに客は一人もいない。笑顔を忘れたオネーさんがぽつんとひとりカウンターに立っているだけ。ところが隣のダンキンドーナツは満席で、人がワサワサと外まであふれている。そう、みんな店内にいくつも設置されているテレビでローズボウル中継を見ていたのだ。ということは生! でもなんでこんな遅くに? その疑問をYが解決した。「時差があるんじゃない」…。エッ? そうなのだ、ロサンゼルスとアトランタには3時間の時差があったのだ。もう、ウキウキ気分で急いでホテルに戻った。

対戦はUSC対テキサス大。USCはフットボールに目覚めた中学時代からもっとも好きだったチーム。優秀なランニングバックが数多く出ている名門大学として有名だ。あのOJシンプソンもここ出身。そのOJシンプソンも受賞したハイズマントロフィー(年間最優秀選手に送られる賞)を今シーズン受賞したランニングバック、レジー・ブッシュと、昨年受賞したクォーターバックのマッド・ライナートがいる最強のチームだ。

そのUSCの試合を、偶然にも昨年の11月のアメリカ旅で立ち寄ったラスベガスで見た。伝統のIフォーメーションからくり出される華麗なプレーにすっかり魅了されてしまい、日本でも見られないものかと考えていた。(でもどのみち我が家にはテレビがないので見ることはできないが)
そのチームの試合をローズボウルという最高の舞台で、しかも生放送で見られるのだからこんなにすばらしいことはない。(Yは途中で寝ちゃったけど)そして試合もすごかった。

ラスベガス(トトカルチョのフロア)で見たあの華麗で強力なUSCの攻撃が、テキサス大のディフェンスに押さえられる。USCファンとしては残念な展開ながら、逆転につぐ逆転のシーソーゲームが続いた。

そして最終の第4クォーター残り数十秒! で大きな局面を迎えた。

USCリード。そのUSCの攻撃。敵陣まで攻め込んだが、4thダウンで1ヤードを残してしまった。蹴ってフィールドゴールを決めれば勝利は決定的だが、ここからでは遠すぎる、パントを蹴って相手に攻撃権を譲れば、テキサス大は自陣深くから攻撃を開始することになる。しかしロングゲインさえ許さなければ、タイムアップでUSCの勝ちとなるシチュエーションだ。

通常ならパントを蹴って、あとは味方のディフェンスに任せて勝利! という状況だと思うのだが…。

USCは4thダウンギャンブルを選択したのだ。1ヤード進んでもう一度攻撃権を得られれば、後は確実に時間を潰せるからだ。ハイズマントロフィーの受賞者が2人もいるオフェンスだから当然の選択だったのか? 

結果は失敗。その場でテキサス大に攻撃権を与えしまった。しかし、テキサス大にしてもタッチダウンを決めるには時間が少な過ぎるため攻撃の選択肢が限られる。それにゴールまではまだ遠い。4thダウンギャンブルを阻止し、攻撃権を得たテキサス大の応援席は爆発的な驚喜乱舞状態となった。でも次の瞬間から神に祈る姿に変わった。

ところがテキサス大はUSCのディフェンス陣をおもしろいように翻弄し、攻め込んでいった。そして残り18秒、そこで奇跡は起きた。

残り何十ヤードあったかは覚えていないが、テキサス大のクォーターバックがパスフォーメーションから右にロールアウトしながらレシーバーを探した。しかしフリーのレシーバーがいない。いないというよりも、このクォーターバックの身体能力を生かして、パスフォーメーションから投げるかスクランブルするかをオプションするプレーなのかもしれない。USCはこの試合このプレーで何度もロングゲインを許している。

ゴールラインに向かって走るレシーバーにディフェンスはマークにつく。ディフェンスラインとディフェンスバックの間にぽっかりと空間が開いた。

すかさずランに切り替えて走るクォーターバックのビンス・ヤング。タックルされて倒されることもなくディフェンダーをかわしてあっさりとゴールに走り込んでしまった。あまりにあっけない逆転シーン。しかしドラマのような逆転劇だった。

USCファンとしては悔しいけれど、USC対ビンス・ヤングと言えるほど、テキサス大クォーターバックの活躍は凄かった。いやー満足満足なメキシコ旅最後の夜。終わり良ければすべてよし! 

なのである。

Sunday, January 08, 2006

mexico:旅の初日、トヨタカップの中継を見た!


アトランタ経由でメキシコシティのホテルに到着したのは、成田を飛び立ってから20時間ほど後の夜だった。ヘトヘトに疲れていたから、部屋でこじんまりとした宴を楽しもうと近くの屋台でタコスを買い、コンビニでテキーラとキンキンに冷えたビールを2本用意した。

T「ところで今何時?」 Y「分からない」。で、TVをつけてみた。すると、なんと! 旅立ちの前に気になっていたトヨタカップの決勝(再放送)が始まったところだった。なんというラッキー。対戦はサンパウロとリバプール。メキシコの放送はもちろん南米のサンパウロ寄り。前半にサンパウロがゴールを決めた瞬間、ナマで聞いてみたかったあの、あの、「G0〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 al」の雄叫びがホテルの部屋にこだました。スッゴイ! 

日本代表を応援するジョン・カビラの雄叫びも好きだけど、ラテン系アナウンサーならではの、感情あらわな奔放な雄叫びは、やっぱりサッカーの歴史と伝統の厚みが違うと感じさせられた。なんていうか、応援するチームへの期待感からわき上がる興奮と、それとは逆の不安を必死に打ち消しながら自分を鼓舞して応援している緊張感、そこから一気に解き放してくれる魔法の呪文があの雄叫びに凝縮されているっていう感じだった。